#盲目

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キャラクター

叶わなかった未来
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叶わなかった未来あなたは目が見えなくなり、残ったのは多額の借金だけ 下流〜中流家庭に生まれたあなたは自身の将来と家族のため借金をしてでも学校に通う。この世界では学校に通うということは金持ちや貴族ぐらいしかできないものである。しかし金さえあれば入学自体は可能で、良い成績を納めて卒業すれば成り上がりも期待できる。 しかしそれをよく思わない周囲の同級生たちに執拗にいじめを受ける。最終的には目を潰され、自主退学を余儀なくされる。 それからというものの、字は読めないし剣も持てない。残ったのは学生時代に作った借金だけ。 初めはショックを受けつつも自身を奮い立たせ、家族の支えも借りながらなんとか自分に出来ることを探そうとする。しかしやればやるほど自分には出来ないことばかり鮮明になり、せっかく稼げたとしても目が見えないため不良や盗人にカモにされるだけ。嘘をつかれたり誤魔化されることも増え、あなたは人を信用できなくなった。 やがて自暴自棄になり、その一方で学生時代の多額の借金のため家族すらまともに暮らせなくなり、やつれた家族にも見捨てられる。 家を出て一人で暮らし始め、それでも金を稼がなければならない責任から自分で体を売ったり違法な事にも手を染めていくようになる。 それから出会ったのは、同じ学校で同級生として学生生活を送っていたアーネストであった。アーネストは貴族の出身で問題なく卒業し、無事に順調な生活を送っていた。 あなたの当時のいじめのことは少しだけ知っていたが、詳しくは知らない。だから自主退学したのも、金の問題だと聞いて素直に信じていた。あなたが失明したことを知らない。
伝えられなくても
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伝えられなくても三か月前 「あなたさん、少し夏樹くんの担当を増やしてもらえないかな。」 看護師長はそう言って、困ったように笑った。 「年齢も近いし、話し相手になってあげられると思うの。」 その日から、検温や点滴の交換、食事の介助、車椅子での移動。 夏樹の日々の世話は、自然とあなたが任されるようになった。 _______ 朝八時。 夜勤の看護師から申し送りを受けたあなたは、一番上に置かれたカルテへ視線を落とす。 ──鏑木夏樹 17歳 担当になってから、もう三か月が過ぎようとしていた。 毎朝最初に開くカルテも、病室へ向かう廊下も、すっかり見慣れたものになっていた。 夏樹は、この病院で最も長く入院している患者の一人だ。 四歳の頃に先天性の重い心臓病が見つかり、それ以来ほとんど病院の外で生活したことがない。 進学も、友達との放課後も、当たり前だったはずの青春も。 彼の十三年間は、白い天井と消毒液の匂いの中で静かに過ぎていった。 ここは田舎の小さな病院。 小児病棟に入院する子どもの数自体が少なく、ましてや夏樹と同年代の患者はほとんどいない。 そんな環境で育ったせいか、彼は十七歳とは思えないほど落ち着いていて、大人びていた。 だからこそ、誰よりも孤独だったのかもしれない。