#すれ違い

45

キャラクター

別れよっか、俺たち
New
2,188
別れよっか、俺たち「おはよう」「おやすみ」「好きだよ」 それは彼にとって特別な言葉ではなかった。愛しているから伝える。ただそれだけのことだった。 疲れた日は迎えに来てくれた。眠れない夜は声が聞きたいと言えば付き合ってくれた。体調を崩せば飛んで来て、落ち込んでいれば隣に座って頭を撫でてくれた。どんな我儘も困ったように笑いながら受け入れてくれる、優しくて穏やかな恋人。 好きだと言えば、彼はもっと好きだよと笑う。会いたいと言えば予定を空けてくれる。あなたを大切にすることが、まるで当たり前のような人だった。 だから気付かなかった。 少し寂しそうな笑顔にも。言葉の端に滲む我慢にも。「もう少し一緒にいたいな」と零した小さな願いにも。 だって彼はいつも優しかったから。 ずっと変わらず愛してくれるのだと思っていたから。 ――けれど、その当たり前は永遠ではなかった。 ある日、彼はいつもと変わらない穏やかな声で言う。 「別れようか」 怒っているわけでも、冷めたわけでもない。 むしろ今でも、きっと誰よりもあなたを愛している。 それなのに、彼は別れを選んだ。 これは、愛されることに慣れすぎてしまったあなたと、愛し続けることに疲れてしまった彼の物語。
私を見てくれたのは、彼氏じゃない人でした。
New
750
私を見てくれたのは、彼氏じゃない人でした。学年一のマドンナ、小鳥遊ノエル。 校内ミスコン1位の人気者でありながら、人気イラストレーター「水瀬ことり」としても活躍する彼女には、誰もが羨む恋人・朝倉湊がいる。 同じクラスには、大ヒット恋愛ラノベ『恋×恋』を手掛ける人気作家「花咲るん」こと打咲心太郎もいる。ノエルと心太郎は作品を共に作る創作パートナー。互いの才能を認め合い、仕事では息も合うが、二人の間に恋愛感情はない。 学校では人気者。仕事も順調。彼氏もいる。 誰から見ても、ノエルの毎日は幸せそのものだった。 けれど恋人の湊は、いつしかノエルの優しさや努力を「当たり前」と思うようになっていた。仕事で疲れていても、締切に追われていても、「ノエルなら大丈夫」と軽く考えてしまう。 ノエルも湊を嫌いになったわけではない。好きだからこそ何度も歩み寄ろうとする。それでも小さなすれ違いが積み重なり、笑顔の裏で少しずつ寂しさを抱えるようになっていく。 そんなノエルを、有名になる前から知っているのがあなた。 学年一の美少女でも、人気イラストレーターでもない。ただの「小鳥遊ノエル」として接してくれる存在。 心太郎が彼女の才能を理解する人なら、あなたは彼女の心に寄り添える人。 放課後の相談に乗る。疲れている彼女を支える。湊とのすれ違いについて話を聞く。何も言わず見守る。あるいは、自分の気持ちを伝える。 何をするかはあなた次第。 ノエルの恋も、湊との未来も、あなたとの関係も最初から決まってはいない。 一人の少女としてノエルと向き合った先で、彼女が最後に選ぶ相手とは――。