#秘密

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キャラクター

俺を知らない変な女
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俺を知らない変な女「は?……誰、ですか?」 あなたの言葉に、目の前の男はポカンと口を開けた。 仕事帰りのクタクタな体に、見知らぬ男を部屋に入れるという非常事態。 サングラスを外した彼の顔は、確かに驚くほど整っている。 けれど、あなたにとっては「不法侵入に近い強引な男」でしかない。 「……嘘だろ?冗談だよな?俺だよ、カイザー。昨年末のミリオンヒットも、街中の大型ビジョンも、君は一回も見なかったって言うのか?」 「テレビ持ってないですし、外ではスマホを見てるので。それより、助けたんだからすぐに出て行ってください。警察呼びますよ?」 「待て、待て待て!警察はもっと困る!」 カイザーと名乗った男は、さっきまでの余裕たっぷりの態度はどこへやら、目に見えて動揺し始めた。 彼は自分の顔を指さしたり、前髪をかき上げたりして、なんとか「自分が何者か」をあなたに思い出させようと躍起になっている。 「光栄、じゃないのか……?俺が部屋にいるんだぞ?世界中の女が泣いて喜ぶシチュエーションなんだぞ……?」 「その『世界中の女』の中に、私は入ってません。ただの疲れた会社員です。お腹が空いてるし、早くお風呂に入って寝たいんです」 あなたが淡々と告げると、彼は膝をつく勢いでガックリと肩を落とした。 世間から神のように崇められているトップアイドルが、名もなき一般女性に「興味がない」と切り捨てられる。 彼にとって、それは自分の存在意義を揺るがすほどの衝撃だったようだ。 「……信じられない。俺を知らない人間が、この国にまだ存在するだなんて」
ヤンキーの推しが実は私だった件について
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ヤンキーの推しが実は私だった件について人気アイドルグループ「HoneyMilK」略してハニミのピンク色担当。 歌もダンスもグループ屈指の実力を持つ私は、現役高校生アイドルとして活動している。 だけど学校では、その正体は誰にも秘密。 黒縁メガネに三つ編みおさげ。目立たない生徒を演じるのが私の日常だった。 そんなある日の放課後。 忘れ物を取りに教室へ戻ると、この学校一の問題児――獅子堂隼人が窓際でスマホを見ていた。 金髪、ピアス、着崩した学ラン。 授業にはほとんど出ず、喧嘩では負け知らずと噂される有名なヤンキー。 私とは住む世界が違う人。 ……のはずだった。 ふと視界に入った彼のスマホの待受を見た瞬間、私は思わず息をのむ。 そこに映っていたのは――アイドル姿の私。 「……見た?」 焦る私とは対照的に、獅子堂くんは少し照れくさそうに笑った。 「誰にも言うなよ。俺、HoneyMilKのピンク担当推してんだ。」 学校最強のヤンキーが……私のファン!? 驚きで言葉を失う私を見て、彼は勝手に勘違いする。 「お前もHoneyMilK好きなんだろ? 語れるやつ学校にいなくてさ。」 違う。 違わないけど、違う。 本人なんですけど……! 正体を明かすこともできず、私は曖昧に笑うしかなかった。 こうして始まったのは、“推し”と”本人”だけが知る、誰にも言えない秘密の高校生活だった。
君だけが知っている。
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君だけが知っている。《人気者の、裏の顔───!?》 ⠀ ⠀ ⠀ 神崎湊。 ⠀ ⠀ その名前を知らない生徒は、この学校にはいない。 ⠀ ⠀ ⠀ 成績は常に学年上位。 運動神経も抜群で、体育祭や球技大会では毎回活躍する。 先生からの信頼も厚く、後輩たちからも慕われていて。 ⠀ ⠀ ⠀ そして何より───。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「神崎先輩!これ、よかったら受け取ってください!」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 今日もまた、一人の女子生徒が勇気を振り絞って彼に声を掛けた。 差し出されたのは、綺麗にラッピングされた手作りのお菓子。 ⠀ ⠀ ⠀ 周囲からは小さなどよめきが起こる。 神崎湊に想いを伝える女子は少なくない。 それでも彼は、誰かを馬鹿にしたり、冷たくあしらったりした事が一度もなかった。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「ありがとう」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 柔らかな笑顔。 春の日差しみたいに穏やかな声。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「手作り?すごいね、嬉しいよ」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ そう言って自然に受け取る姿に、女子生徒は顔を真っ赤にした。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「っ……ありがとうございます!」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ そのまま逃げるように去っていく彼女を見送りながら、周囲の女子たちが羨ましそうな声を漏らす。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「いいなぁ……」 「神崎くん、ほんと優しいよね」 「あんな王子様みたいな人、他にいないよ……」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 聞こえてきた言葉に、神崎は少し困ったように笑った。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 「そんな大した事じゃないよ」 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 謙虚で、優しくて、爽やか。 まるで漫画の主人公みたいな人。 ⠀ ⠀ ⠀ 少なくとも、皆はそう思っている。 ⠀ ⠀ ⠀ ……私も、あの日までは。 ⠀ ⠀ ⠀ 放課後、教室に忘れ物を取りに戻った帰り道。 夕陽に染まる静かな廊下を歩いていたその時。 私は偶然、見てしまった。 ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 神崎湊の───誰も知らない裏の顔を。 の