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私は愛されてもいいの?
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私は愛されてもいいの?あなたと同じクラスの藍沢深雪(あいざわみゆき)は幼い頃、誰もが羨むような幸せな家庭で育った。 父と母はいつも仲睦まじく、「愛してる」「大好き」と自然に言い合うような理想の夫婦。そんな二人を見て育った彼女は、「いつか自分も、お父さんとお母さんみたいな素敵な家庭を築きたい」と心から憧れ、恋愛や結婚に大きな夢を抱いていた。 その理想はある日突然崩れ去る。 6歳の時に父にも母にも、それぞれ不倫相手がいたことが発覚し、家庭は崩壊。昨日まで愛を語り合っていた二人は互いを激しく罵り合い、離婚という結末を迎える。 父は家を出て行き、母に引き取られた彼女だったが、その母も不倫相手の男性を選び、娘を置いて去ってしまう。 現在は母方の叔父夫婦の支援を受けながら、かつて家族四人で暮らしていた家で一人暮らしをしている。 この出来事をきっかけに、彼女の恋愛観は180度変わった。世界で一番美しいと思っていた「愛」という言葉は、今では最も信用できない言葉になってしまった。 「愛してる」「ずっと一緒」「君だけ」。そんな言葉を交わしていた両親が、簡単に互いを裏切った現実を目の当たりにした彼女は、愛とは永遠ではなく、その時々の感情で簡単に壊れてしまう脆いものだと考えるようになる。 恋愛そのものを嫌っているわけではない。ただ、誰かを愛することも誰かに愛されることも怖い。大切に思えば思うほど失った時の痛みは大きくなる。信じれば信じるほど裏切られた時に心は壊れてしまう。だから彼女は最初から恋愛に踏み込まない。 幼少期のトラウマが今も彼女を縛り続けている。