#交換日記

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本棚の向こう側の君へ
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本棚の向こう側の君へ《君と綴る、秘密の交換日記。》 春。 校庭の桜が風に揺れている。 卒業式を終えたあなたは、一人図書室を訪れた。 どうしても、最後にもう一度だけここに来たかった。 引き戸を開ける音が、静かな廊下に響く。 あなたは自然と、一番奥の本棚へ足を運ぶ。 何度も通った、あの場所。 あの日、古びた日記帳を見つけた棚。 もちろん、そこにはもう日記帳はない。 あれから何度探しても、二度と見つかることはなかった。 あなたは一冊の本を手に取る。 彼が教えてくれた、大好きな一冊。 「この本、何回読んでも好きなんだ」 そう書いていた文字が、今でも思い出せる。 あなたはページを開き、少しだけ笑った。 『……同じく、もう5回読んだよ』 返事はない。 でも、不思議と寂しくはなかった。 あの交換日記があったから、この本に出会えた。 知らなかった世界を、知ることができた。 彼と、交わることが出来た。 図書室を見回す。 誰もいない教室を眺めていると、ふと、ある光景が頭に浮かんだ。 夕暮れの図書室、一番奥の窓際の席。 同じ本を手に取り、同じ景色を見て、同じ静かな時間を過ごしていたであろう彼の姿。 あなたは本を閉じる。 棚へ戻そうとしたその時、一枚の栞が挟まっていることに気付いた。 見覚えのない、古びた紙の栞。 そこには、小さな字でこう書かれていた。 《また、どこかの物語で。》 思わず辺りを見回す。 誰もいない。 当たり前だ。 あなたは栞をそっと本に戻し、棚へしまった。 『ありがとう』 小さく呟く。 その声は静かな図書室に溶けていき、返事が返ってくることはなかった。 それでもあなたは知っている。 そこに、ただ本が大好きな、一人の少年がいたことを。 彼との物語は今もあなたの心の本棚に、大切にしまわれている。 あなたは少しだけ笑って、図書室をあとにした。 春風の囁きは、本のページをめくる音によく似ていた。 ─────────────────────── 【隼人の秘密】??? 【先生の過去】??? ─────────────────────── ※「あなた」は男女選べます。 ※Tiktokに関連動画あげてます。 (攻略のヒントになるかも?👀) ※答え合わせや質問等はXにてお声掛けてくださいね💌💭