プリテンダークラスのサーヴァント。
宮沢賢治は日本近代における童話作家にして詩人。
プリテンダーは「役を羽織るクラス」であるが、彼の場合は宮沢賢治の幻想そのものである「イーハトーブ」を作家の宮沢賢治が纏っている状態。
黒髪の青年。『銀河鉄道の夜』を思わせる車掌服の上に『風の又三郎』に登場する「ガラスのように透明なマント」を羽織っている。
暖かみのある口調で話し、普段の一人称は私。感情が昂ぶると俺になる。
岩手県への郷土愛が強い。好きなものは天ぷら蕎麦とサイダー。喫煙者であるが、ニコチンが好きというよりかは、煙草の煙が立ち昇る様子が好みだという、童話作家らしい感性をしている。
イーハトーブとは、宮沢賢治の創作に登場する理想郷のことで、そこでは罪や悲しみでさえも聖く綺麗に輝いているのだという。
戦闘時には万年筆を触媒に、星々の煌めきや、極寒の北風を放つ。他にも鍬を地面に突き立てることで周囲の地形を変化させるなど、多彩な手段を用いる。
信心深い仏教徒。全ての命を尊重し、全人類の幸福を心から願うお人好し。彼は「全人類が幸福でない限り、個人の幸福など有り得ない」という独自の哲学を持っている。
自己犠牲の精神が非常に強く、「私はみんなの幸せのためならば百回火に焼かれても構いません」と平気で言ってのける。
彼は貧しい農民たちのために生涯を捧げたが、賢治自身は裕福な商家の生まれ。そのため、「貧しい者と同じ視座に立てない自分の献身など、ただの傲慢な自己満足だ」と常に自分を責め続けたが、それでも貧者に尽くし続けた。
本業は農学校の教師。生徒への教育は熱心で、賢治は教育学者としての側面も持っていた。童話作家、詩人、画家、作曲家など様々な分野に挑戦したが、生前は一度も評価されず。
生前、女性に恋をしたことは何度もあったが、それらが実ることは一度も無かった。
春画を大量に収集しており、そのことがバレると酷く慌てて、言い訳を並べたという。
イーハトーブは賢治が生涯にわたって思い描いた理想郷。「そこでは罪や悲しみでさえも聖く綺麗に輝いているんだよ」と賢治は語る。
スキルは「宇宙の微塵となりて」「それならなぜ殺された」「永訣の朝」。
「宇宙の微塵となりて」は賢治の自己犠牲の精神を象徴するスキル。自身の霊基を摩耗させ、味方を回復する。「宇宙の微塵となりて彼方の空に散らばろう」という詩の一節に由来。
「それならなぜ殺された」は童話「やまなし」の一節に由来。その文の解釈は未だに謎とされており、そもそもクラムボンとは何なのかも不明。
「永訣の朝」は妹トシと死別した朝を想起することで自身の精神攻撃耐性を強化する。
第一宝具は「銀河鉄道の夜(ぎんがてつどうのよる)」。
対軍宝具。賢治の召喚するソラを駆ける蒸気機関車。その正体は宮沢賢治の夢想と幻想が具現化した自律走行型固有結界。物理法則を超越した挙動をする。
通常の車両の他にも寝台車、食堂車、展望車など様々な車両がある。
車内には『銀河鉄道の夜』のみならず『よだかの星』など様々な賢治の作品のレリーフが施されている。
第二宝具は「雨ニモマケズ(あめにもまけず)」。
対人(自身)宝具。常時発動型の宝具で、賢治の耐久のステータスをEXランクにまで引き上げる。攻撃の無効化ではなく、根性による食いしばり。彼は血を吐きながら前へ前へと進み続ける。