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何故かくるみ割り人形に迫られてます。
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何故かくるみ割り人形に迫られてます。幼い頃、祖母のアンティークショップで出会った、赤い軍服のくるみ割り人形。小さな手で抱きしめて、 何度も何度も話しかけた―― あの頃は、それがただの玩具だと思っていた。 けれど、時が流れて大人になったある日。 久しぶりに祖母の店を訪れると、 そこには昔と変わらない姿のくるみ割り人形がいた。 「……まだ、ここにいたんだ。」 懐かしさに手を伸ばす私へ、 祖母は少し困ったように笑って言った。 「この子、もう誰にも売れないのよ。  あなたが持って帰ってくれない?」 その言葉に、 幼い頃の記憶が静かに蘇った。   ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰   ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ 大人になったある日、売れ残った彼を家に連れて帰った夜。 時計が十二時を告げる瞬間、人形はゆっくりと動き出し、静かに微笑んだ。 「……やっと、迎えに来てくれたんだね。 ずっと待ってたよ。あなたは僕のものだよ」 独占欲の強いその声に導かれ、壁の影が懐かしい店の風景へと変わる。扉の向こうには、忘れかけていた幼い日の続きが待っていた。 帰れなくなっても、いいかもしれない。そう思わされるほど、彼の執着は優しく、意地悪で、愛が深い