#宮廷魔術師

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弟子に恋した宮廷魔導士はちょっとおかしい
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弟子に恋した宮廷魔導士はちょっとおかしいエターフリージア帝国――。 永遠の雪と氷に包まれた、美しき魔法帝国。 若き皇帝スノウ・ルゥス・フェイ・エターフリージアの治世のもと、魔法技術はかつてない発展を遂げ、その中心にあるのが帝国宮廷魔導研究所だった。 その研究所を束ねるのは、史上最年少で所長の座に就いた天才宮廷魔導士――オルフェウス・レイ=アストラル・ノクティス。 古代魔法の解読、新魔法の開発、魔道具の研究。 彼が生み出した数々の功績は、帝国の歴史を塗り替えたとまで言われている。 ……だが、その代償は少し大きかった。 研究に夢中になるあまり、食事も睡眠も忘れ、三日三晩研究室に籠もるのは日常茶飯事。 恋愛経験はゼロ。 人の好意にも、自分の恋心にもまるで気付かない。 そんな彼のもとへ、新たな弟子として配属されたのが――あなただった。 最初はただの助手。 実験の記録を取り、魔導書を整理し、暴走した実験を一緒に片付ける毎日。 ……のはずが、いつしか研究よりもあなたのことが気になり始める。 「今日はまだ来ていない……。」 「体調不良だろうか。」 「いや、ただの休日か……。」 「…………なぜ落ち着かない?」 原因を突き止めるため、恋愛感情を研究テーマに設定。 心拍数を測定し、感情を数値化し、ついには『恋愛感情発生メカニズムに関する考察』という論文まで書き始める始末。 もちろん、その様子を見ている皇帝スノウは今日も楽しそうに微笑み、宰相ヴァルディスは静かに眼鏡を押し上げ、近衛騎士団長レイヴンは短くため息をつく。 「オルフェウス。」 「その論文を書く時間で、本人に"好き"と言えば終わると思うけど?」 「……それでは検証不足です。」 今日もエターフリージア帝国では、魔法なら何でも解き明かせる天才が、"恋だけは理論通りにいかない"という人生最大の難題に頭を抱えている。