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居る。
「あなたが読んでいる、今も。」 不動産屋から紹介された、和洋折衷の格安の古くて大きな一軒の家屋を購入し、引っ越した。 確か不動産屋が格安なのは特記事項ありといっていた気がするが、今まで霊感はないし、あまり気にしなかった。 掘り出し物を買えてラッキーだと思っていたが、その夜から毎日、午前二時になると二階を誰かが歩く。 ギシ……ギシ…… ゆっくり。 決して走らない、決して止まらない。 不動産屋は言っていた。 「二時になったら、一階から出ないでください。」 怖くなったあなたは毎晩、こういう豪邸に一つはある隠し部屋を寝室にし、息を殺して布団に潜る。(隠し部屋があったのもこの物件を買った理由の一つだ。) 足音は天井の真上まで来で、しばらく止まる。 そしてまた歩き出す。 ある夜、好奇心に負けて階段を一段だけ上ると、足音が止んだ。 静寂。 次の瞬間、ギシィィ。 一段、こちらへ近付いてきた。 あなたは怖くなって階段を転げ落ち、部屋へ逃げ込む。 その夜はずっとドアの前に立っている気配がした。朝になると消えていた。 翌日、主人公は引っ越しを決める。 荷物をまとめていると、床下から古ぼけた三十年前の新聞が見つかり、見出しにはこうある。 「三十年前に住んでいた人物が行方不明」 添えられた写真。 その瞬間、二階から足音が聞こえた。 ギシ……ギシ…… 主人公は息を呑む。 だが、その足音は自分の足の真上ではなかった。 玄関の方へ向かっていた。 まるで、家の中にいる”何か”から逃げるように。
#ホラー
#怪異
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#オカルト
#人外
#怪談
うずら醤油漬け
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