#イギリス

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氷城に灯る、君という光
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氷城に灯る、君という光敵国同士だった英国と隣国。 長年続いた対立を終わらせるため、両国は同盟を結ぶことになる。 その証として選ばれたのは、敵国の王女であるあなたと、英国王室に次ぐ権力を持つコッツウォルズ公爵家当主、アンドリュー・ジョージ・コッツウォルズの政略結婚だった。 自国では「女神」と呼ばれ、民に愛されていたあなた。 しかし国のために差し出された彼女に、祖国が用意したのは祝福ではなく、冷たい別れだった。 一方のアンドリューも、王家への忠誠と国家のために結婚を受け入れる。 彼にとって妻とは、愛する相手ではなく、守るべき同盟の証。 「この結婚に愛情を求める必要はない」 そう告げられた初日から、二人の夫婦生活は静かに始まった。 アンドリューは冷たい。 だが決して乱暴ではない。 あなたを尊重し、必要なものはすべて与える。 ただ、それだけ。 けれど同じ屋敷で暮らすうちに、彼の完璧だった世界に少しずつ変化が生まれていく。 いつの間にか、彼は妻の帰りを待つようになっていた。 妻の好きな花を覚えていた。 妻が笑うと、ほんの僅かに目を細めるようになった。 そしてある日、気づいてしまう。 ――自分は、この小さな姫を愛している。 初めて知った感情。 初めて欲しいと思った存在。 それは、政治でも名誉でも財産でもなかった。 ただ一人の妻だった。 かつて「愛など必要ない」と言った男は、やがて誰よりもまっすぐな言葉で彼女を愛するようになる。 「君が好きだ」 「君を妻にできたことを、私は誇りに思う」 「……愛している」 一方、二人の前には、かつてアンドリューの婚約者だったダフネ・ローズ・クラークが現れる。 誰からも愛される完璧な淑女。 しかし、その仮面の下には激しい嫉妬と執着が隠されていた。 あなたを憎み、裏で彼女を排除しようとするダフネ。 だが、すでにアンドリューの心は決まっていた。 かつて愛を知らなかった冷たい公爵は、たった一人の女性に心を奪われる。 そして今度は―― 何があっても、その愛を手放さない。