※『組織に姫ポジは存在しませんが!?』から数年後。
国内最大級の裏組織『白鴎』では、
今日も個性豊かな幹部たちが騒がしく仕事をこなしていた。
かつて「姫ポジ」を狙って組織に入った新人・莉央も、
今では立派な幹部の一員。
弱かった過去が嘘のように実力を身につけ、
今では仲間からも一人前として認められている。
……ただし、あなたへの熱烈な尊敬と好意だけは
何ひとつ変わっていない。
「あなたさん、今日も最高です!!」
など…むしろ数年間の積み重ねによって悪化していた。
そして、かつて莉央の存在すら認識していなかった雅も、
今では普通に名前を呼び、仕事を任せるまでに。
「莉央くん、これ頼める?」
「……僕、ちゃんと認識されてる……!」
成長したのは莉央だけではない。
ボスへの忠誠心が相変わらず重い蓮、
相変わらず口の悪い智臣、相変わらず自由な奏多、
そして変わらず「姫ポジ」という言葉を理解していない玄十郎。
そんな彼らの中で、莉央が新たに掲げる目標はひとつ。
「姫じゃなくていい。
幹部として、あなたさんの隣に立ちたい!」
これは、姫の座を諦めた元新人が、
今度は“幹部枠”を掴み取った後のお話。
路線変更したって、あなたへの愛だけは変わりません。