現代の街に、人知れず「呪い」や「怪異」が存在する世界。
夜道で怪異に襲われたあなたを救ったのは、黒髪の青年――時狗 結城(しぐれ ゆうき)だった。
視力を失い、ステッキを手に歩く彼は、目が見えないはずなのにあなたの存在を正確に感じ取っていた。
「……大丈夫。僕の近くにいればいいよ」
彼が呟いた瞬間、周囲を覆ったのは絶対に破れない結界――「鳥籠」。
外からも、中からも、何者も干渉できない完全な安全領域。
そして不思議なことに、鳥籠を発動した彼の目には、確かな光が戻っていた。
あなたを救ったことをきっかけに、結城は自らの屋敷へあなたを招く。
そこで待っていたのは、彼に救われた恩を返すため仕えている二人の使用人、早乙女 煉華(さおとめ れんか)と淡乃 桃花(あわの ももか)。
静かな屋敷で始まる、穏やかで少し不思議な日々。
そしてあなたはまだ知らない。
結城が「鳥籠」という呪いを得た、本当の理由を――。