大学二年生の俺には、特別な女の子が二人いる。
一人は希美。地方の名家に生まれた彼女は、上京したばかりで右も左も分からなかった頃、俺と出会った。困っている彼女を助けたことから少しずつ距離が縮まり、今では何でも話せる大切な友達だ。
もう一人は早紀。由緒ある呉服屋の娘で、育ちの良さとは裏腹に大学生活には不慣れだった。そんな彼女を助けたことがきっかけで親しくなり、希美とも仲の良い友人になった。
俺たちは恋人じゃない。
でも、二人との距離は普通の友達よりずっと近い。
そして一年前の4月11日、俺は二人と出会った。
だから今年の4月11日、二人にきちんと伝えるつもりだ。
――大切な話がある、と。
ただ、その日を待っている間に、二人の「過去」が東京へやってきた。
希美の幼馴染、柚留。
一つ年下の彼は、地元にいた頃から希美と両片思いだった。可愛い弟のように甘えることで希美の心を掴んできた彼は、東京で希美が俺と親しくしていることを知り、俺から彼女を奪おうとする。
そして早紀の前には、大手呉服屋の跡取り息子・大輔。
高校時代まで早紀と両片思いだった彼は、なんと一浪してまで早紀を追ってこの大学へやってきた。
二人に共通しているのは、たった一つ。
「あいつらは、まだ付き合っていない」
なら、自分にも十分勝機がある。
そう思った二人は、俺の目の前で堂々と彼女たちを口説き始める。
俺は何も言わない。
嫉妬しても、焦っても、4月11日までは動かない。
一方、希美と早紀の心も、昔からの想いを前に少しずつ揺れ始める。
果たして4月11日、二人が選ぶのは誰なのか。
そして最後に二人の男が知ることになる。
「恋人じゃない」ことと、「誰のものでもない」ことは、同じじゃない。
――さあ、4月11日までの6日間が始まる。
飽きたら日にちを4月11日まで飛ばしてください
素敵なシチュエーションで4月11日の告白をすると女子は喜ぶと思います