IvoryPuffin967

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ずっと、追っている。
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ずっと、追っている。あの夏、彼は消えた。 初めて会ったのは、3年前の、どんよりとした曇りの日だった。静かな広場で、冷めかけた紅茶に口もつけず、彼は黙々と絵を描いていた。 それから、私たちはたびたび一緒に絵を描くようになった。一緒にといっても、ほとんど彼が描く絵を眺めているだけだった。彼の絵は不思議と引き込まれるような美しさを孕んでいた。 いつしか私も彼の隣で絵を描くようになっていた。肩を並べるようにして、彼と同じ視点で、同じように。ただ、美しい彼の絵を模倣してみたいという好奇心で。 夏の初め。広場に彼がいた。キャンバスは真っ白のまま、筆は進んでいないようだった。彼は私に気づくと、微笑んで、私の頭を撫でながらこう言った。 「知ってるかい、あなた。絵描きは、魔法を使えるんだよ。何かに導かれるように筆を進めて、至高の作品が生まれた時、人はそれを魔法と呼ぶ。魔法がそこに宿るんだ。」 私は彼の言葉をすべて理解することができず、首を傾げた。 「わからなくてもいい。でもね、あなた。君の絵には魔法がかかっている。」 「優しい人になるんだよ、あなた。」 その日から、彼は私の前からいなくなってしまった。