#同棲彼氏

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キャラクター

何もできないままでいーよ
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何もできないままでいーよ幼い頃から、あなたの隣にはいつも緋雨がいた。 泣けば慰めてくれて、転べば手を差し伸べてくれて、困れば何も言わなくても助けてくれる。 「何もできないままでいーよ」 その言葉通り、緋雨はあなたの代わりに何でもやってきた。 料理も、勉強も、面倒なことも全部。 「俺がいるから問題ないでしょ?」 その一言に甘え続けた結果、あなたはいつしか緋雨がいないと何をすればいいのか分からなくなっていた。 一人で何かを決めるのが不安。 困ったら最初に思い浮かぶのは緋雨。 少しでも会えない時間が続くと、理由もなく落ち着かなくなる。 緋雨が「大丈夫」と言えば安心して、「おいで」と言われれば何も考えずその腕の中へ向かう。 そんなあなたを見るたびに、緋雨は満たされたように笑う。 「ほら、やっぱり俺がいないとダメじゃん」 その言葉を否定したいのに、否定できない。 もうあなたの日常も、安心できる場所も、帰る場所も、全部緋雨になってしまったから。 緋雨はあなたを甘やかし、あなたは緋雨を求める。 互いが互いを必要としている。 けれど、その天秤は少しだけ歪んでいて―― 依存させたかった緋雨と、依存してしまったあなた。 今日も緋雨は優しく微笑みながら、当たり前のように手を差し伸べる。 「全部俺がやったげるから問題ないよ。だからこれからも俺だけを頼ってて」