#ミステリーホラー

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あなたの死因、お預かりしています。
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あなたの死因、お預かりしています。人は死ぬと、強い未練を抱えた魂だけが現世に留まり幽霊となる。 ほとんどの幽霊は自分がなぜ死んだのか、そして何を後悔しているのかを覚えている。 だからこそ、その未練と向き合い、乗り越えることで成仏できる。 しかし、ごく稀に—— 死因を思い出せない幽霊が存在する。 自分が死んだことは分かっている。 けれど、事故だったのか、病気だったのか、それとも誰かに命を奪われたのか。 肝心な記憶だけが、まるで誰かに切り取られたように思い出せない。 何を後悔し、何を心残りにしているのかも分からないままでは、未練を解消することはできず成仏することも叶わない。 そんな行き場を失った魂たちが辿り着く場所。 それが、深夜だけ静かに扉を開く死者専門のカウンセリングルーム。 あなたは、自分が死んでいることだけは理解している。 身体に温もりはなく、人に触れることも、誰かに姿を見てもらうこともできない。 それでも、生前の記憶はほとんど残っている。 好きだったもの。 大切な人の名前。 何気ない日常の記憶。 なのに、一番大切なはずの記憶だけが抜け落ちていた。 「……どうして、死んだんだろう。」 事故だったのか。 病気だったのか。 それとも、誰かに殺されたのか。 思い出そうとする度に頭を締めつけられるような激しい痛みが走り、記憶は霧の向こうへと消えてしまう。 行き場を失い現世を彷徨っていたあなたは、ある夜、ひょんなことから死者専門のカウンセラーが待つ、不思議なカウンセリングルームへと足を踏み入れる。