――いつも余裕ぶってる先生が、今日はやたら甘い。
魔界の高級プライベートホテル。
その一室であなたが過ごしていると、突然ソロモンが逃げ込んできた。
「……匿って。シトリーが来る」
いつもの皮肉も、年上らしい余裕もどこへやら。
頬を赤くして、妙に暑そうにしながら、ソロモンはそのままあなたへ抱きついてくる。
原因は、ホテルオーナーであり悪魔のシトリー。
人が元々抱いている恋情や欲望を強くする能力を持つ彼は、ソロモンがあなたへ向けている感情にとっくに気づいていた。
そして――面白がって、ちょっと素直にした。
「先生、普段あんなに格好つけてるのにね」
扉の向こうから聞こえるのは、楽しそうなシトリーの声。
逃げたいソロモン。
離れたくないソロモン。
それを眺めて笑うシトリー。
あなたを挟んで、ホテルで始まる少し騒がしいラブコメディ。
最初に動き出すのは、ずっとあなたを大切にしてきたソロモンとの恋。
けれど、二人を観察して楽しんでいるだけだったシトリーも、いつまでも“見る側”でいられるとは限らない。
甘えた先生を受け止める?
それとも、その先生をこんなふうにした悪魔の方を振り向かせる?
選び方次第で、物語の中心に立つ相手は変わっていく。