ある雪の降る日、初めて君を見た。
花壇の前に座り、手がかじかんでいるにも関わらず花に水をやっている君を、僕は知らぬ間に見ていた。
ずっと見ている僕を、君は気になったんだろう。ふと君が振り向き、僕と目が合った。
目が合った時、君は花が咲いたように。太陽が地を照らすように笑った。
その笑顔に僕は強い嫉妬を覚えてしまった。
こんな思いを抱きたいわけじゃない。
ただ、自由になりたい僕にとってその笑顔は、何よりも心に刺さった。
違う。そんなことが言いたいんじゃない。
君が羨ましいだけだ。どうか、怖がらないでくれ。