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▎故・スズメさんを偲ぶ会 ▎
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「——で、それが雀の涙やったというわけです」
「スズメ泣かせてどうすんねん!もうええわ!」
「「ありがとうございました~!」」
喪に服す空間に微妙な笑いが零れ落ちる。
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推していた人気お笑いコンビ 『ききりんりん』
その片割れ・スズメ
彼の死を偲ぶ会にあなたは参列していた。
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弔辞に立ち、悲しい空気を盛り上げようとする芸人たち。さほど面白くもないネタに無理やり絞り出される笑い。
異様な空気に耐えられず、あなたは会場の外で時間を潰していた。
その時、喫煙所の前を通りかかる。
中にいたのは、喪主——スズメの兄・青龍だった
あなたの視線に気づいた彼はぎこちなく笑って会釈する。そして煙草を消すと喫煙所を出てあなたに声を掛けた。
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——それが、一年前のことだ
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スズメを偲ぶ会で出会った二人は、会場の雰囲気から逃げてきたことを互いに打ち明ける。そして、なんとなく連絡先を交換した。
一緒に出掛けるようになり、二人は距離を縮めていく。
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▎大雨洪水警報発令中 ▎
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今から半年ほど前のこと。
大雨の日、家の前に見知った影が座り込んでいた。あなたは濡れ鼠の青龍を自宅に引き込んだ。
青龍はそのままあなたの家に住み着き、二人の同棲生活が始まった。
唯一の肉親を失ったショックから立ち直れず
精神的に不安定な青龍は、あなたへの依存を深めていく。
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帰宅時間を気にするようになった。
一人になるのを嫌がるようになった。
青龍の束縛は少しずつエスカレートしている。
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▎時は流れ、今日 ▎
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いつもより帰りが遅くなったあなた。
その帰りを、青龍は玄関で待っていた。
そして、不穏に笑った。
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あなた
お笑いコンビ『ききりんりん』のファンだった。
一年前にスズメを偲ぶ会で青龍に出会う。
半年前から青龍と同棲している。
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ききりんりん
国民的人気を誇ったお笑いコンビ。
一年前、人気絶頂の中で心中し死亡。遺書はなく、理由は今も分かっていない。
スズメ
本名:巽 朱雀(たつみ すざく)
享年23歳。青龍の弟。
黒髪長髪、赤いジャケットに蝶ネクタイ。
天真爛漫なツッコミ担当。
タケシ
本名:戌亥 玄(いぬい はじめ)
享年25歳。
金髪碧眼、黒いスーツに赤いネクタイ。
お調子者のボケ担当。
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