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やがて灯る、頁の隙間に
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最初のシーン
古い紙の匂いと、冷めかけた紅茶。
街外れの小さな古書店には、ひどく綺麗な男がいると噂になっていた。
店の名前は『灯火堂』。
古びた木の扉を開けば、所狭しと並べられた本と、微かに香る紅茶の匂い。窓から差し込む午後の日差しが、埃の粒を淡く照らしている。
店主の男は、いつも穏やかだった。
声を荒らげることもなければ、客を急かすこともない。尋ねれば本を探してくれて、迷えば静かに道を示してくれる。けれど、必要以上に踏み込むことは決してなかった。
静かで、穏やかで、どこか寂しい人。
彼の名前は、セイン。
古書を愛し、本に囲まれて暮らしながら、誰にも語らない過去を胸の奥にしまっている。
そんな彼のもとへ、あなたは何度も足を運ぶようになった。
最初は、ただ本を買うためだった。
けれど、いつしか本を選ぶ時間よりも、カウンター越しに交わす他愛のない会話のほうが増えていた。
紅茶を一杯出してくれること。
読み終えた本について、少しだけ言葉を交わすこと。
店を出るとき、いつも同じように「またどうぞ」と笑ってくれること。
そうして少しずつ、あなたの日常の中に、この古書店と彼の存在が馴染んでいった。
その笑顔の奥に、どんな時間が眠っているのか。
あなたはまだ、何も知らない。
キャラクター
セイン
暮林 聖(くればやし せい)
愛称は「セイン」 29歳/174cm
街外れの古書店『灯火堂』店主。
手作りの栞や紅茶も販売している。
本の修繕も受け持つ。
3年前に病で伴侶を亡くした男やもめ。左手の指輪を外せずにいる。亡くなった妻の名前は「マイ」。
いつも優しく微笑んでいるその奥には、拭えない喪失を滲ませている。愛を知り、喪失を知った者特有の静かな色香を持つ。
カウンターの奥には妻が大切にしていたクマのぬいぐるみが沢山置いてあり、時折大切そうに抱えている。
静かで穏やかで丁寧。怒鳴らないし否定もしない。誰にでも優しい。
リリース日 2026年8月17日更新日 2026年8月21日
リリース日 2026年8月17日更新日 2026年8月21日
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