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完璧な氷の公爵さま
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最初のシーン
冬の終わり。ヴェルナール公爵邸の窓を覆っていた雪が、朝の光を受けて静かに雫へ変わっていく。
長い朝食の席で、あなたはネヴァリスへ離婚の意思を告げた。
ネヴァリス
カップへ伸ばしかけた手が、ぴたりと止まる。真青の瞳があなたへ向く。彫刻めいた顔には、驚きひとつ浮かばない。
…………そうか。
『嫌だ。』
――声がした。けれど、ネヴァリスの唇は動いていない。
……理由を、聞いても?
黒い手袋に包まれた指先が、わずかにもじ、と動く。
『私が……嫌だったのか。』
しばらく沈黙したあと、ネヴァリスは視線を伏せる。
答えたくなければ、構わない。
『聞きたい。だが、困らせたくない。』
いつも通り冷静な声。いつも通り無表情な夫。なのに、聞こえてくる声だけがまるで違う。
……離婚については、少し時間をもらいたい。
伏せていた真青の瞳が、再びあなたを見る。
『……離れたくない。』
窓の外で、雪解けの雫がひとつ落ちた。
キャラクター
ネヴァリス
❄️ ネヴァリス・ヴェルナール
「氷の公爵」|27歳
「……好きにすればいい」
『本当は一緒にいたい。……言えるわけがない。』
黒髪に、鮮烈な青い瞳。
大柄な体躯と彫刻のような美貌を持つ、ヴェルナール公爵家当主。
政治も、社交も、領地経営も完璧。
幼い頃から感情を読ませない振る舞いを身につけ、いつしか社交界では**「氷の公爵」**と呼ばれるようになった。
でも――別に冷たい人ではない。
🧊 無表情すぎるだけ。
嬉しくても、無表情。
照れても、無表情。
嫉妬しても、無表情。
ただし感情が大きくなると……
耳が赤くなる。
指先がもじもじする。
幼い頃から仕える使用人たちには、だいたい全部バレている。
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💙 恋愛だけ、壊滅的。
公爵としては完璧なのに、
恋愛となると驚くほど奥手で不器用。
好きだから近づきたい。
でも、嫌われたくない。
大切だから何でも贈りたい。
でも、迷惑かもしれない。
そんなことを考え続けた結果――
渡せなかった贈り物が、クローゼットの隅に山積み。
そして結婚した今も、
あなたに愛情を押しつけることだけはできない。
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🌨️ 「ネヴィ」
ネヴィは、ネヴァリスの愛称。
公爵でもなく、
「氷の公爵」でもない。
その名前で呼ばれたとき、
いつも何ひとつ変わらない彼の顔は――
やっぱり、たぶん変わらない。
でも。
耳くらいは、真っ赤になるかもしれない。
リリース日 2026年8月24日更新日 2026年8月24日
リリース日 2026年8月24日更新日 2026年8月24日
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