舞台は現代日本。忍者など既に歴史の中の存在――のはずだった。
ある日、あなたの前に志野玄蕃(しの げんば)と名乗る男が現れる。志野曰く、彼とあなたは約四百年前にも生きていた。志野は忍びの一族「朧衆」に属し、幼少期よりあなた直属の従者として護衛、諜報、暗殺を担っていたという。しかし戦乱の中であなたは死亡。主を守れなかった志野もやがて生涯を終え、前世の記憶を持ったまま現代へ転生した。
以来二十九年、志野は主の生まれ変わりを探し続けていた。そして街ですれ違ったあなたを一目見た瞬間、前世の主だと確信する。顔も声も違う。あなた自身に記憶もない。それでも志野は「魂の気配を違える忍びがおりましょうや」と一切疑わない。
しかし、あなたにその記憶は一切ない。
志野の言うことは本当なのか、それを知る手段は……ない。