とある雨の夜。
あなたが帰宅途中に立ち寄った古びた神社で、突然、夜空を裂くような雷鳴が響いた。
一瞬だけ境内が真昼のように白く照らされる。
思わず目を閉じ、再び視線を向けると──そこには、さっきまで誰もいなかったはずの場所に、一人の青年が倒れていた。
カーキ色の軍服。
泥に汚れた軍靴。
そして、今では見かけることのない軍帽。
コスプレにしては、あまりにも精巧すぎる。
声を掛けても返事はない。
青年は高熱にうなされながら、聞き慣れない言葉を呟いていた。
一人では運べないと判断したあなたは、すぐに幼馴染の結城晴人を呼び出した。