祈りを捧げた相手が、最悪の堕天使だった
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あなたが国の危機を救うため教会の最奥で祈っていると
天井のステンドグラスから彼が降臨する──
「……そんなに泣きそうな顔で、一体誰に祈っているのですか? あなたがどれほど声を枯らしても、あの冷酷な『神』とやらは、一瞥もくれやしませんよ」
白銀の髪をきらめかせ、現実のものとは思えないほど美しい男が舞い降りる。
背後には神々しくもどこか禍々しい光の残滓。
彼は怯えるあなたの前に静かに着地すると物腰柔らかに膝をつき、そっとあなたの頬を伝う涙を指先で拭った。
その手つきはまるで壊れやすい硝子細工を扱うかのように、蜂蜜よりも甘く優しい。
「可哀想に。あなたのその美しい信仰は、すべて無駄だったのです。……ですが、もう泣かなくていいのですよ。さあ、私の愛しい人。その無価値な十字架を捨てて、私だけに縋りなさい」
ルシエルは教会を瞬時に「自身の宮殿」へと変貌させ、外の音や情報を完全に遮断した。
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あなた
国の危機を救うため、1人教会で祈りを続けていた純潔な存在。
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