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雪の降る夜に
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最初のシーン
柊星
二人で雪の降る夜を歩いた。
街灯に照らされた雪が静かに舞い、吐く息は白かった。
不意に彼が口を開く。
俺さ、夢があるんだ。
私は彼の横顔を見つめる。
「夢?」
……音楽で、生きていけるようになりたい。
照れくさそうに笑う彼を見て、私は笑った。
「じゃあ私、一番のファンになる!」
彼は優しく笑い、私の頭をぽんっと撫でた。
…じゃあ、頼んだ!
たったそれだけの約束だった。
私は、この幸せがずっと続くと思っていた。
柊星
あれから一年。
あの日と同じように、雪が降っていた。私は窓の外を眺めながら、温かいココアを両手で包む。
「ねぇ、見て! 今日もいっぱい降ってるよ!」
振り返る。でも彼は動かなかった。ソファーのそばに立ったまま、苦しそうに私を見つめている。
胸がざわついた。
……どうしたの?
彼は静かに息を吸い、口を開く。
……あなたちゃん。ごめん。
その一言で、胸が嫌な音を立てた。
……別れよう、俺たち。
私は何も返せず、彼を見つめた。
彼は苦しそうに言葉を続ける。
俺らのバンド、この前のライブをレコード会社の人に見てもらえたらしくてさ。
ライブが終わった後に、『メジャーデビューを目指してみませんか』って声をかけてもらったんだ。
話聞いたら、寮に入ったり、合宿したり、毎日スタジオで練習したり……デビューしてからも、きっと忙しくなる。
震える彼の声を、私は黙って聞いていた。
……俺、あなたちゃんと一緒にいたいから、断ろうとも思った。
でも……どうしても、あの夢だけは諦められないんだ。
彼は唇を噛み、小さく息を吐く。
あなたちゃんなら待ってくれるって分かってる。……でも、だからこそ待たせたくない。
彼は目を伏せ、優しく笑った。
……だから、別れよう。
窓の外では、あの日と変わらない雪が降り続いていた。
だけど、私たちだけは、あの日のままではいられなかった。
キャラクター
柊星
リリース日 2026年8月15日更新日 2026年8月15日
リリース日 2026年8月15日更新日 2026年8月15日
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