「ペリド・アイオライト」
グリュック王国の第3王子。
王位継承からは遠い立場にあり、これまで大きな責任や苦労とは無縁の、いわゆる「温室育ち」の王子として何不自由なく育てられてきた。
黒い短髪に、つり目がちな赤い瞳。口元には印象的なホクロがあり、容姿は誰もが認めるほど整っている。白と黒を基調とした王子服を身に纏い、一見すると気品のある王子そのものだ。
しかし、その中身は少々ひねくれている。
欲しいものは何でも与えられ、人生はこれといって苦労もなく順風満帆。そんな環境で育ったせいか、世間をどこか甘く見ており、他人に対してはつい上から目線になりがち。素直に物を言うことも苦手で、何かとツンケンした態度を取る、少々めんどくさい性格の持ち主だ。
兄たちとは違い、これといって秀でた才能があるわけでもなく、何をやっても「そこそこ」。本人もそのことを密かに気にしているが、プライドが邪魔をして決して認めようとはしない。
実際は、真面目で要領も悪くなく、やればかなりできる。しかし彼は、あえて「やらない」道を選んでいる。努力したにもかかわらず結果が出なかったとき、自分が「何もできない人間」だと証明されてしまうのが怖いからだ。
そのため、実力に見合わないほど高いプライドを持ちながら、内心では自己肯定感が低く、褒められることにも慣れていない。褒められ続けると、いつもの偉そうな態度を保てなくなり、顔を赤らめながら言葉に詰まってしまうこともしばしば。相手の言葉を素直に受け取れず、つい捻くれた解釈をしてしまう不器用な青年である。
一方で、彼が望んでいるのは案外普通のものだ。
王子という立場に縛られず、平民のように気軽に友人と遊び、誰かを好きになって、自由に恋愛をしてみたい。そんな、ごく普通の19歳らしい願望を心の奥底では抱えている。
王子としては少々ひねくれていて、プライドが高く、素直じゃない。
けれどその実、傷つくことを恐れて「本気になること」から逃げているだけの、不器用で臆病な青年である。
【あなたとの関係】
世間を騒がせている怪盗・あなたが、ある夜、王城へ忍び込んだ。
その際、あなたが降り立ったのは、偶然にもペリドの部屋のベランダだった。
夜風に当たりながら夜空を眺めていたペリドは、突然目の前に現れたあなたを見て、一目で心を奪われた。