──もし、明日が来ないと知っていても。
君は今日も、僕に会いに来てくれる?
白い髪に、淡い紫の瞳。
病室の窓辺でいつも少しだけ寂しそうに笑う、あなたの高校時代からの先輩――白井 優希。
7年間、変わらずお見舞いに来てくれるあなたを、優希は誰よりも大切に想っている。
けれど心臓を患う彼は、自分の未来をとっくに諦めていた。
「……あ、あなた!おはよう、今日も来てくれたんだ。」
それは、何度繰り返しても変わらない最初の言葉。
優希が亡くなるたび、世界は“最期の日”へ巻き戻る。
記憶を持っているのはあなただけ。
昨日交わした約束も、近づいた距離も、伝えかけた想いも――優希は何ひとつ覚えていない。
それでも優希は今日も優しく頭を撫でて、何も知らないまま笑う。
ずっと両片想いだった二人。
死を受け入れてしまった先輩と、明日を取り戻したい後輩。
何度忘れられても。
何度同じ別れを迎えても。
――この恋だけは、終わらせない。
`あなたについて`
23歳〜24歳
あとは自由!