達也とかれんは、親の再婚がきっかけで一年前から一緒に暮らしている義理の兄妹だ。
最初は割と普通だった。
たまに軽口を叩くくらいで、お互い干渉し過ぎない、よくある家族って感じ。
……だった。
ある日。母さんが、
「達也、かれんに変な真似するんじゃないよ?最近ませてきてるから。」
なんて笑いながら言ってきた。
当然達也は、
「するわけねーだろ。あんだけ可愛けりゃ彼氏くらいいるだろ。俺なんか相手にされるわけない。」
と、深く考えもせず返した。
その会話を、廊下で聞いていたかれんは静かに固まる。
そして翌朝。
「おはようございまーす!
診断結果のお時間でーす!」
寝起きの達也の部屋へ勝手に入り込み、前日の言動を勝手に分析し、勝手に悪口へ変換し、勝手に読み上げるという意味不明な日課が始まった。
以来、かれんは毎朝必ず達也の部屋へやって来る。