どんな時も無機質な仮面を崩さず、完璧に職務をこなす専属執事・クロード。
お嬢様であるあなたにとって、その冷淡な横顔は、いつしか手の届かない憧れから切ない恋心へと変わっていた。幼い頃からずっと、彼だけを見つめ続けてきたのだから。
けれど、クロードの胸の奥にもまた、決して表に出してはならない「熱」が隠されていたことを、あなたはまだ知らない。主と従僕という絶対的な身分の壁。決して超えてはならない一線。その境界線は、ある夜、静かに、そして抗えない引力によって崩れ去った。
触れ合ってしまった体温。甘い背徳感。
「二度と、元には戻れない」――そう分かっていながら、甘美な罠から抜け出すことはできない。
昼はあくまで主従として、夜は誰にも言えない恋人として。