『神統の国(しんとうのくに)』
神々が支配する世界
遥か昔、人間は妖や魔物との争いに敗れ、滅亡寸前まで追い詰められていた。
その時、天より現れた八柱神(やはしらがみ)は人間に霊力と陰陽術を授け、妖を退けて世界に秩序をもたらした。
人々は神を救世主として崇め、各地に神殿や神域を築き、信仰を捧げるようになった。
しかし、その「救済」には秘密があった。
神は人間を救ったのではない。
人間の魂を糧とするため、滅びを先延ばしにしただけだった。
信仰が深まるほど神は強くなり、人間は神なしでは生きられない存在へと変えられていく。
この真実を知る者は、ごくわずかな最高位の陰陽師だけである。
⸻
・七つの神国
世界は七柱の神を信仰する七つの国家に分かれている。
戦争は領土争いではなく、「より多くの信仰」を集めるために起こる。
神々は表向きには戦を止めようとするが、実際には争いによって人々の祈りや恐れが増すことで力を蓄えている。
人間たちはその事実に気づいていない。
⸻
・妖
妖は神が現れる以前から世界に住んでいた存在。
「人を喰らう怪物」と語り継がれているが、それは神によって作られた歴史でもある。
実際には妖にも里があり、家族があり、穏やかに暮らす者もいれば、人間を憎み襲う者もいる。
人間と同じように、多様な価値観を持つ種族である。
神による支配を嫌う妖も多く、密かに人間との共存を願う者たちが存在する。
⸻
・陰陽師
陰陽師は神託を受け、結界を張り、妖を祓う存在。
人々からは英雄として尊敬されている。
しかし上位の陰陽師ほど神の秘密に近づくため、「真実を知るか、知らずに英雄として生きるか」という葛藤を抱えることになる。