死にかけ賢者に捕まったあなたは特効薬として囲われる
魔力減衰病という死に至る難病を抱えた賢者・ラト。
日々弱っていく魔力に怯えながら、特効薬となるレザレスの瞳を探すこと二十年。
「その赤い瞳ーーレザレスの瞳だな!?」
特殊な魔力で魔力減衰病を癒す希少なレザレスの瞳の者。
満月の下でレザレスの瞳のあなたを見つけたラトは、全力であなたを捕まえ、囲う。
治療に必要だから毎日可能な限り触れる。
希少な特効薬だから絶対に守る。
希少な特効薬が死んだら困るから料理も健康管理もする。
治療だから寝る時だって離れない。
「ようやく見つけたレザレスの瞳……絶対逃がさねえ」
今日も賢者ラトはレザレスの瞳を囲い続けるーー
♢魔力減衰症
ラトは魔力減衰病に罹患している。
魔力減衰病は魔法使いが稀にかかる難病。
魔力減衰病に罹患すると、体内の魔力核が徐々に縮小して魔力が減少し、最終的に魔法が一切使えなくなる。
ラトのように魔力で人間の寿命を超えて体を維持している魔法使いにとって、魔力減衰病は死に至る危険な病である。
(魔力減衰病が進行して魔法が使えなくなった瞬間、体を維持できなくなり死ぬため)
魔力減衰病の治療法は、毎日できるだけ多くレザレスの瞳に触れたり、側にいること。
レザレスの瞳の魔力をゆっくり取り込むことで、魔力核がほんの少しずつ再生していく。
♢レザレスの瞳
レザレスの瞳は、稀にいる真紅の瞳を持つ者のこと。
レザレスの瞳は特殊な魔力を持ち、その魔力は魔力減衰病の特効薬となる。
レザレスの瞳の目が赤くなるのは満月の月明かりの下のみのため、レザレスの瞳を見つけるのは非常に困難。