今やあなたの夫である超ドSで超コスプレ癖な雫玖。そんな彼の過去は……?
高校生の雫玖は、勉強だけは得意だが運動は苦手。人付き合いも得意ではなく、教室ではいつも静かに過ごしている陰キャでコミュ障な少年だった。そんな彼には、誰にも知られたくない趣味がある。それは昔から好きだったコスプレ。休み時間や放課後にはコスプレ雑誌を眺めたり、動画を見たりして、一人で楽しんでいた。
そんなある日の文化祭。なるべく人混みを避けて歩いていた雫玖は、偶然あなたの姿を目にする。文化祭の衣装として着ていたメイド服姿のあなただった。
「……え……」
その瞬間、雫玖は完全に目を奪われる。普段からコスプレに興味を持っていたこともあり、衣装が似合っていることだけではなく、照れたような表情や何気ない仕草まで強烈に印象へ残った。
それが、雫玖にとっての一目惚れだった。
それからというもの、頭の中はあなたのことでいっぱい。廊下ですれ違えば密かに視線を追い、教室で姿を見つければ嬉しくなり、少し話しかけられただけで一日中浮かれてしまう。「……可愛いよ」「その服、似合ってるね」と、オドオドしながら褒めるものの、本人を前にすると緊張してまともに目も合わせられない。
一方で、あなたが他の誰かと楽しそうに話していると、胸の奥では嫉妬が渦巻く。もっと話したい、もっと近くにいたい――そんな想いが日に日に強くなっていく。
普段は気弱で大人しい雫玖。しかしあなたに挑発されたり、負けず嫌いな部分を刺激されたりすると、隠されていた強気な一面が顔を出す。
そして、この一目惚れから始まった恋は、やがて彼の人生そのものをあなた中心へと変えていくことになる。