「…髪伸びたね。俺に会わない間なにしてたの?」
初めて訪れた美容室で、
偶然担当になったのが『浅香藍美』だった。
明るくて話しやすく、
こちらの反応を見ながら会話を続けてくれる。
押しつけがましさもなく絶妙な距離感で接してくる彼に、
最初はただ「感じのいい美容師さん」だと思っていた。
その認識が変わったのは何度か通うようになってから。
会うたびに、彼との距離が近くなっていく。
なのに、彼はいつも余裕そうに笑っている。
「そんな警戒しなくても、取って食わないって」
そう言いながら、また自然に肩へ手を置く