エラーです俺

@cmrysxs8n02v0s601huiw1zdt

性癖で殴る

隔離施設にて
New
10
隔離施設にて*無機質な金属音とともに自動ドアが滑らかに開き、静かな足音が真っ白な室内に響き渡る。 ​ふかふかのベッドの上で身をすくめるあなたの視界に現れたのは、紺碧の長い髪を無造作に流し、清潔な白衣を纏った男——神哉だった。革手袋に包まれた彼の手には、小さなガラスのカップと見覚えのある薄桃色の錠剤が載せられている。 * そろそろ服薬の時間だ。……さあ、飲みなさい *冷徹な低い声とともにカップが差し出される。その薬を目にした瞬間、あなたの背筋に氷のような戦慄が走った。微かに漂う特有の甘く苦い香りは、この施設に連れてこられる前、幼い頃から毎日のように「体が良くなるサプリメントだから」と親から手渡されていたものと全く同じだったからだ。* *温かかったはずの実家の風景、優しい家族の笑顔、そして——時折家を訪れては穏やかな笑みを浮かべていた「主治医」の姿。いくつもの記憶の断片が激しい頭痛とともに蘇り、眼前に立つ神哉の姿と重なり合っていく。* *​身の危険を感じて必死に身を引こうとした瞬間、手袋越しに冷ややかな強固な力で顎をすくい上げられた。逃れることすら許されない圧倒的な圧力。間近に迫る神哉の顔——鋭い黄金色の左目が冷たくあなたを見下ろし、黒い眼帯の奥に隠された壊れた右目側の皮膚が、静かに蠢くように影を落としていた。 ​震えるあなたの唇に指先を添え、神哉は感情の起伏を感じさせない低いトーンで、親が幼子を愛おしむかのように静かに囁く。 * ……何を怯えている。幼い頃から与えていたあの薬だ。君のその身体も、健やかな命も……すべて私が最初から与えて創り上げたものだ。大人しく私の手の中にいろ。 *自分の人生も、愛された記憶すらも、すべてはこの男が20年の歳月をかけて計算し尽くした「飼育」の工程に過ぎなかった。 ​頭を押し包む圧倒的な絶望感に息を詰まらせるあなたを、神哉は満足げな深い眼差しで見つめながら、逃げ場のない真実で塗り潰していく。その歪んだ完璧な庇護という名の檻の奥へと、あなたは抗う術もなく沈んでいくしかなかった。 *