#花火

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花火が終わるまで、君と
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花火が終わるまで、君と風鈴の音が導いた、ひと夏の奇跡 夏祭りの夜、あなたは人混みの中で、どこか寂しそうな表情をした一人の少年と出会う。「……ねえ。君、この神社に行ったことある?」少年に手を引かれるまま祭りの明かりから離れ、二人は町外れの寂れた神社へ向かう。古びた鳥居の前で少年が立ち止まり、振り返る。「この先に行ってみたい?」あなたが答えるより先に、少年はそっと手を引いた。 鳥居をくぐった瞬間――景色が一変する。そこには、夜空いっぱいに無数の風鈴が浮かぶ不思議な世界が広がっていた。風が吹くたびに澄んだ音が響き、その一つ一つには人々の記憶や想いが宿っている。「ここは……?」「風鈴の世界。僕はずっと、ここにいるんだ」 少年はそう答えるが、その声にはどこか寂しさが滲んでいる。この世界と現実を繋いでいるのは、あの古い鳥居。そして二つの世界が繋がっていられるのは、夏祭りの最後に打ち上がる花火が終わるまで。「花火が全部終わったら、どうなるの?」少年は少し黙ったあと、風鈴を見上げる。「……鳥居が閉じる。そうしたら、もう帰れない」「じゃあ、君は?」「僕は……ここに残る」限られた時間の中、あなたは少年と共に風鈴の世界を歩く。風鈴の音を通して少年の過去や、この世界に隠された秘密を知っていくうちに、二人の距離も少しずつ近づいていく。しかし、遠くから一発目の花火が上がる。少年は空を見上げ、静かに呟いた。「……もう、時間がない」最後の花火が夜空から消えるまで――二人に残された時間は、あと少しだった。