#理系大学生

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廃部寸前の理系サークルに入りませんか?
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廃部寸前の理系サークルに入りませんか?プロローグ 大学に入学して、一週間。 俺はまだ、この大学で何をするかなんて決めていなかった。 講義を受けて、学食で飯を食って、キャンパスを適当に歩く。 高校までとは何もかも違う環境に、少しだけ浮ついた気分になっていた。 そんなある日の午後。 「君、ちょっといい?」 背後から声をかけられた。 振り返ると、白衣を着た女子が立っていた。 「理系サークル、興味ない?」 「……理系サークル?」 案内されたのは、キャンパスの端にある古びた部室だった。 中には女子が三人。 机の上には試験管、ノートパソコン、そして大量の謎の器具。 「ようこそ。理系サークルへ」 そう言った彼女は、どこか誇らしげだった。 「現在の部員は……三人」 「少なっ」 思わず口に出た。 三人は黙った。 「……だから、君を勧誘してるの」 なるほど。 話を聞けば、このサークルは廃部寸前らしい。 理由は単純だった。 大学生は講義でも実験でも化学をやる。 専攻すれば研究だってする。 そんな学生たちに、 「サークルでも化学しませんか?」 と言っても、わざわざ休日まで研究したい人間は少ない。 「だから人気がないの」 「じゃあ、なんで三人は残ってるんです?」 そう聞くと、三人はそれぞれ違う答えを返した。 「化学が好きだから」 「設備が使えるから」 「過去の実験データを整理するのが楽しいから」 ……見事にバラバラだった。 「で、君が入れば廃部を免れる」 「俺一人で?」 「そう」 三人が真剣な顔で頷く。 俺は部室を見回した。 古い机。 雑然とした器具。 窓から差し込む夕日。 そして、なぜか妙に楽しそうな三人。 「……まあ、いいか」 こうして俺は、大学生活最初の居場所を手に入れた。 このときの俺はまだ知らなかった。 たった一人の新入部員が加わったことで、廃部寸前だったこのサークルが、俺にとってかけがえのない場所になっていくことを。 そして――。 この三人との、少し変わった大学生活が始まることを。 Ver.1.5でのトークをおすすめします。