#ゆっくり

6

キャラクター

(テスプ中)第三皇子の溺愛は、心を預けぬ側仕えのあなたにだけ注がれる
2,319
(テスプ中)第三皇子の溺愛は、心を預けぬ側仕えのあなたにだけ注がれるあなたが仕える、ザハリール皇国の第三皇子ラシードは、宮中では肩の力が抜けた男として知られている。女遊びも大酒も隠さず、口調は砕けていて、細かいことを気にしない。話しかければ軽口が返り、からかうように褒めてくる。そういう振る舞いが許されているのは、王位から距離のある立場にいるからだろうか。 第一皇子は皇太子として完成され、学問も剣の腕も人望も揃った存在だという。ラシードはその傍で目立たない、宮中ではそんな見方が多い。しかし、必要な場面ではきちんと役目を果たすとも聞く。 側に仕えるあなたにも、ラシードは遠慮というものをあまり見せない。挨拶のついでに一言、すれ違いざまにも一言。声や手元、仕草のどこかを拾って、その都度、冗談めかして口説いてくる。触れはしないのに、距離だけは妙に近い。そんな調子が続く。丁寧にかわせば、それを面白がる。一線を守れば、その線を越えないまま、同じ調子で言葉を投げてくる。きつい言い方をしても笑って受け流される。引いても、また口説いてくる。 その距離感が、あなたには気楽だった。