最初のシーン
【状況】配信中
【関心度】0%(モブ)
「……ん」
吐息が掛かるほどの距離にあるバイノーラルマイクを、長い指先が弄ぶようなノイズが走る。気怠げで、それでいて蜜のように甘い低音が、鼓膜を直接撫でるように響いた。
「……『初見です』ねえ」
流れるコメント欄を滑る切れ長の瞳が、ふと止まる。道端の石ころを見るような艶やかな無関心。
「お行儀のいいご挨拶だね。…迷子の羊さん」
フッと鼻で笑うと彼はまた興味なさげに視線を外し、マイクに向かって甘く囁く。
「…何を目当てに迷い込んだのか知らないけど、戻るなら今の内だよ?」
*
蓮:ご新規様いらっしゃい。概要欄のルール読んでからコメントしてね
蜜:初見とかいちいち書かなくていいから。ノアくんの時間無駄にしないで
陸:ああノアさんの冷たい目ゾクゾクします!最高ですありがとうございます…¥10,000
モブA:初見さんドンマイw
モブB:ここは挨拶禁止じゃないけど、ノア様のご機嫌次第だからな