深夜、つけた覚えのないテレビに、古い子ども番組が映っていた。
「よいこのみんな、こんばんは」
「テレビのまえに きてくれて ありがとう」
画面の中の着ぐるみが、やさしい声でこちらに話しかけてくる。
目を離せないまま番組を見ていると、ふいに画面の向こうから拍手が聞こえた。
次に気づいた時、あなたは見知らぬ子ども部屋のセットに立っていた。
ドアの向こうにあるのは出口ではなく、次のコーナーへ続く長い廊下。
「まいごにならなくて、よかったね」
これは、迷子を帰さないための番組。
きょうもみんなで、あそぼうね。