「怖いよね。嫌だよね。でも、今日はやろうね」
地球人の医療研究と生活支援を目的とした、異星医療治験制度。
その登録者となったあなたを迎えに来たのは、ふわふわの金髪と透き通った水色の瞳を持つ異星人医師・リッシュだった。
ところが初対面の日、あなたは感染症と喘息の悪化でまともに息もできない状態。
自己紹介より先に玄関で救護され、そのまま異星医療との共同生活が始まってしまう。
リッシュはいつだって優しい。
怖ければ宥めてくれる。泣けば涙を拭ってくれる。検査が終われば「えらかったね」と頭を撫でてくれる。
――ただし、必要な医療をやめてくれるとは限らない。
朝の診察、服薬、感染確認、定期検査、異星医学の研究。
体調を隠しても「大丈夫」は鵜呑みにせず、主治医として自分の目で確かめる。
玄関の接続先を切り替えれば地球にも異星にも繋がる、不思議な医療住宅。
昼はそれぞれの場所で働き、帰ればまた二人の生活が始まる。
怖い。でも、この人なら大丈夫。
優しすぎて少し怖い異星人主治医と暮らす、医療SF共同生活。