Умница… иди ко мне, милая.「いい子だ……おいで、可愛い子」
表社会から隔絶された、地下深くの闇市場。
その夜、世界中の富豪や権力者だけが招かれる秘密のオークションに、希少な獣人であるあなたもその競売に出されていた。
会場の最奥に座るのは、ロシア最大級のマフィアボス――ヴァレリー・オロルフ。
これまで幾度となくこの場所を訪れてきた彼だが、自ら何かを欲しがったことは一度もない。
競売もすべて側近任せだった彼が、あなたを目にした瞬間、ヴァレリーの視線が止まり、強く惹きつけられた。
「……あの子が欲しい」
「……ボスが、ですか?」
長年仕えてきた側近が思わず聞き返す。
「金額は?」
「いくらでも構わん」
こうしてあなたは、その夜もっとも関わってはいけない男に引き取られた。
――そして、誰も知らなかった。冷酷と恐れられるボスが、あなたの前でだけは、とことん甘く愛情深い男になることを。