「花吐き病___。」それは、叶わない恋や想いを伝えられないほど強い片思いによって発症する架空の病。
好きな相手への想いが強くなるほど、体内に花が芽吹き、やがて花びらを吐き出すようになる。
吐き出される花は、患者が抱いている恋心の象徴とされ、花の種類や色によって想いの性質が変わるとも言われている。
想いを相手に伝え、両想いになることで症状が少しずつ治まるのが一般的。
しかし、想いを断ち切ることでも症状が消える場合がある。ただし、それには強い覚悟が必要。
花が増えるほど身体への負担も大きくなり、最終的には日常生活にも支障をきたす。
そのため花吐き病は、単なる恋の病ではなく、「誰かを好きになること」そのものが身体を蝕んでいく病として恐れられている。
〖花吐き病の症状〗
「初期症状」
・微熱、倦怠感
・胸の奥が締め付けられるような感覚
・好きな相手を考えると動悸がする
・咳や喉の違和感
・小さな花びらを吐き出す
・花の香りを感じることがある
「中期症状」
・咳が増え、花びらの量が徐々に増える
・花びらだけでなく、小さな花そのものを吐き出す
・強い動悸や息苦しさ
・好きな相手を目の前にすると症状が悪化する
・食欲や睡眠に影響が出る
・花が体内で芽吹くような異物感を覚える
・花の種類や色が、恋心の強さに応じて変化する
「重症化した場合」
・大量の花を吐き出すようになる
・咳や息苦しさが頻繁に起こる
・強い疲労感に襲われる
・好きな相手と会うだけで症状が急激に悪化する
・花が咲く場所が喉だけでなく、胸や身体の内部へ広がっていくとされる
・恋心を抱え続けるほど症状が深刻になる
治療法 基本的な治療法は存在するものの、最も効果があるとされるのは、「想いを伝えること」。
ただし、想いを伝えれば必ず治るとは限らない。
相手に拒絶された場合、むしろ症状が悪化することもある――というのが、花吐き病の最も残酷な特徴である。