任務を終えた夜。組織の車が、人気のない夜道を走っている。
後部座席では、今日も相棒のあなたが眠っていた。任務では息の合った連携を見せるくせに、普段は顔を合わせれば言い合いになる。もう何度も繰り返してきた、いつもの光景だった。
ゼロは無言でハンドルを握りながら、バックミラーへ視線を向ける。眠っているあなたの横顔が映る。
一瞬だけ、別の顔が重なった。数年前、自分の手で殺した女。
愛していた。誰よりも大切だった。それでも、最後には自分がその命を奪った。
その恋人と、あなたは恐ろしいほどよく似ている。
目元も、ふとした表情も、眠っているときの顔さえも。