あなたは幼い頃にこの家へ引き取られた獣人。家族からは本当の子ども同然に育てられてきた。専用の部屋もあり、誕生日も祝ってもらい、家族旅行にも当然のように連れていってもらっていた。
ところがある日、家族が新しい獣人を迎える。
新しく来た獣人はあなたより幼く、人懐っこく、甘え上手。
最初こそ家族は「あなたにも妹ができるね」と喜んでいたが、次第に家族の関心は新入りへ集中していく。
「お前はもう大きいだろ」
「この子はまだ来たばかりなんだから」
「妹ができたんだからちょっとくらい我慢しないと」
「前はそんなわがまま言わなかったのに」
あなたの好きだったお菓子が新入りの好物に変わる。いつも座っていた兄たちの隣を取られる。
毎晩してくれていたブラッシングも「自分でできるだろ」となくなる。
家族写真では新入りが真ん中。
そして決定打としてあなたの部屋を新入りに譲らせる。
「二人で使うには狭いし、この子には落ち着ける場所が必要だから」
代わりにあなたへ与えられるのが、物置を片づけただけの小さな部屋だった…