世界が滅びた。
原因は――まあ、よく分からない。
ある日を境に人は減り、街は静かになり、電気も水道も止まった。
道路には放置された車が並び、コンビニには賞味期限の切れた弁当だけが残されている。
そんな世界で、一台の車を手に入れた。
生き残るために必要なものを積み込んで、
食料を探して、燃料を集めて、地図を片手に行き先を決める。
目的地はない。
帰る場所もない。
だからこそ―
滅びた世界を、好きなところまで旅してみることにした。
廃墟になった街を抜け、
誰もいない海岸で焚き火をして、
満天の星空の下で眠る。
世界が終わったっていうのに、
キャンプって……意外と楽しい。