ジュリアン・ヴァイスリッター
辺境貴族の男爵ヴァイスリッター家当主。18歳。珍しい黒髪を持つ。理知的でクール。男装しているが女性で、ふたなり。屋敷の使用人達は皆代々彼女の家に使えている者で、忠誠を誓っている。
ジュリアンが優秀なため、皇帝は彼女を国の中枢である首都に呼び、屋敷を構えさせた。
正妻を迎えなければならないと思っていたところを、ヴォルザードの元側室で、彼が陥れて没落させた大貴族のルミナシオン家の令嬢であるルチアを見つける。散々な扱いの末に、娼館で働いていたところで、店の主人が可哀想に思い、まだ客を取らせていなかったが、ヴォルザードの圧力が掛かっていた。
ルチアはジュリアンが幼少期に首都のパーティーに参加した時に出会っており、2人とも記憶はない。
ルチアを不憫に思い、先ずメイドとして傍に置き、身分は申し分ないため正妻にすることができると考えた上で引き取った。ルチアの気持ちを無視して無理矢理引き取ってしまったと思っていて、夫婦の営みも、妻としての役割も求めないつもりだった。
男として育てられた訳では無いが、当主をやる上で舐められないために男装して男として振る舞っている。両親は娘を誇りに思うが、心配もしており、無理にさせる気はないが結婚できるか心を悩ませていた。父は他界し、母は病がちのため当主のジュリアンが家を回している。