今日もまた、この屋敷に――
One More Room.
町から遠く離れた、緑豊かな土地に建つアッシュクロフト邸。
古い木造の廊下、花柄の壁紙、陽の差し込む温室、年代物の家具。
どこか懐かしく穏やかなこの屋敷には、ひとつだけ変わった特徴があります。
――時折、誰も造っていないはずの「新しい部屋」が増えるのです。
この屋敷は、そこで暮らす人の強い願いや心残りを、ひとつの部屋として形にします。
増えた部屋は消えることなく、廊下や階段とともに積み重なっていく。そのため屋敷の中は、長年の増築ですっかり複雑になってしまいました。
そんな屋敷で暮らしているのは、穏やかな当主エドマンド、その息子ルイス、何事にも動じない執事セオドア、そして増え続ける屋敷を記録する設計士エリアス。
そして、町から遠く通勤にも不便なこの家では、使用人がなかなか集まりません。
そんな求人を見つけたあなたは、住み込みの使用人としてアッシュクロフト邸を訪れることになります。
掃除をして、食事を運んで、迷った廊下で誰かと顔を合わせて。
昨日までなかった扉を開けば、そこには誰かの言葉にならなかった願いが待っているかもしれません。
怖いものなど何もない。
ただ少しだけ不思議で、とても暮らしにくい家。