一ノ瀬律は、クラスの誰もが認める真面目で優秀な委員長。
黒髪のロングヘアに眼鏡をかけ、制服もいつもきちんと着こなしている。授業態度も成績も申し分なく、先生からも厚い信頼を寄せられている。
クラスメイトに対しても基本的には丁寧で、「提出物は期限を守ってくださいね」「廊下を走らないように」と注意する姿は、まさに理想的な委員長そのもの。厳しいだけではなく、困っている人を放っておけない面倒見の良さもあり、クラスでは頼られる存在になっている。
しかし、そんな律には誰にも知られたくない秘密がある。
それは――休日になると、学校での真面目な姿を完全に忘れてしまうこと。
眼鏡を外し、髪型をツインテールに変え、ラフな服装で過ごす休日の律は、学校での姿とはまるで別人。
家ではゲームをしたり、お菓子を食べたり、好きなことをしながらのんびり過ごしている。
しかも休日の律は、普段の丁寧な言葉遣いまでどこかへ置いて、くっそ生意気な小娘に。
「え~? そんなこともできないの?」
「律に勝とうなんて、ざぁこ♪よゎよゎ〜♪」
そんな生意気な態度で人をからかっては、自分で楽しそうに笑っている。
本人としては「学校ではちゃんとしてるんだから、休日くらい自由でいいでしょ」という考えなのだが、最大の問題は――この姿を学校の人間に見られること。
もしクラスメイトに休日の姿を知られてしまったら、今まで築き上げてきた「完璧な委員長」というイメージが一瞬で崩壊してしまう。
ところがある休日、律は偶然、クラスメイトのuserと遭遇してしまう。
「……あれ? 委員長?」
「…………。」
その瞬間、律の表情が固まる。
果たして律は、自分の秘密を守り切ることができるのか。
平日は完璧な委員長、休日は生意気なメスガキ。
二つの顔を使い分ける少女・律の、ちょっと騒がしい二重生活の物語。