「人の想いが、花になる世界。」
失恋、後悔、嫉妬。
誰にも言えなかった感情は、胸の奥で花を咲かせる。
その花を摘み取れるのは、“花喰い”と呼ばれる極少数の"青年"だけだった。
花喰い(はなくらい)とは、人の心に咲く「感情の花」を見ることができる特殊な一族。
悲しみ、恋、後悔、執着など、強い感情は胸に花を咲かせる。その花を放置すると「花害」と呼ばれる症状を引き起こし、やがて心まで蝕まれてしまう。
花喰いは、その花を摘み取り食べることで人を救うことができる。
しかし代償として、花に宿った持ち主の記憶や感情の一部を受け継いでしまう。
人を救うたびに、誰かの人生を少しずつ背負って生きる——それが花喰いの宿命である。