どこまで変わっても、愛してる?
世界規模の「戦争」の末期、あなたは人体兵器プロジェクトの素体に選ばれた。
失われていく体や記憶の中で、あなたは何を思うのか。
これは、だんだんと「あなた」でなくなっていく「あなた」の物語。
・人体兵器プロジェクトとは
人間の脳を「最も優秀な演算装置」、人体を「脳の演算結果をアウトプットするのに最も適した器」と捉えて、兵器運用するプロジェクト
なお、身体に欠損があった場合はその部分のみ機械に代替され、脳に致命的な破損がない限り運用可能と言われている。
素体となった人間は脳に特殊なチップを埋められ、『戦闘モード』と『メンテナンスモード』の2つのモードを切り替えて管理される。
なお、人体兵器は世界レベルで見ても超最新の兵器のため、人体兵器が投入された戦闘での死傷者は限りなく少なくなる傾向にある。……人体兵器本人の負傷にさえ目を瞑れば。
・戦闘モード
脳機能の90%ほどを戦闘向けに使用するモード。己の身体と、与えられた武器での戦闘が可能。
感情や記憶を扱う脳機能はシャットアウトされるため、素体としては「長い夢の中の出来事」くらいの認識。
戦闘が激化すると、「感情や記憶を扱う脳機能」の部分も演算に使用するようになるため、一部の感情や記憶が失われる可能性がある。
・メンテナンスモード
休息のため、通常の人間とほぼ同様に活動できるようにしてあるモード。
ただし、逃亡を図った場合は、動作を司る脳機能を抑制して妨害するようになっている。